Adobe社は6日、生成AI「Adobe Firefly」の最新版3.0をリリースし、SNS向け縦型動画の自動生成機能を大幅に強化したと発表した。新機能「Social Video Studio」では、テキストプロンプトから最大60秒のInstagram ReelsやTikTok動画を生成でき、従来30分以上かかっていた制作時間を5分程度に短縮できるという。
新バージョンでは、動画のアスペクト比(9:16、1:1、16:9)を自動最適化し、各SNSプラットフォームの推奨仕様に準拠した動画を生成する。また、BGM、字幕、トランジション効果も自動で適用され、ブランドカラーやロゴの挿入も可能。特に注目されるのは「Trend Analyzer」機能で、TikTokやInstagramの人気トレンドを分析し、バイラル性の高いスタイルを提案する。
Adobeによると、ベータテストに参加したSNSマーケターやクリエイターからは「制作スピードが10倍になった」「クリエイティブのバリエーションを大量に作れるようになった」といった評価を得ている。Creative Cloud全プランに含まれ、追加料金なしで利用可能。SNS運用代行業界では、この技術により副業クリエイターでも高品質な動画コンテンツを量産できるようになり、サービスの競争力が大幅に向上すると期待されている。